グラビアアイドル-2

グラビアアイドル-2

表現手法
現在のグラビアページの傾向としては、以下のパターンに大別できる。

グラビアタレントは、主に男性誌グラビアを中心に起用される。そのうち、水着は最も多いグラビア制作の手段であり、メインアイテムとして扱われている。元来、雑誌グラビアとは男性が見て楽しむことを目的にしたものであり、性に対しての規制が厳しい日本では、セミヌードに代わるグラビア素材としてビキニなどの女性の体を隠す範囲の狭い水着を使うことを早くから行なってきた。

1970年代から、女性アイドルが歌手活動と連動して水着グラビアに出演するプロモートが、積極的に行われていた。また、グラビアモデルも局所を隠した状態ならば、比較的自由に動けることもあり、それまでのセミヌード中心のアンダーな世界観を、一気に開放的で明るいものへと変貌させた。

撮影も、初期の頃は浜辺やプールサイドなど、水着に合った環境でのロケーションが多かったが、次第に水着にはまったく関係性の無い場所、それこそ街中や店先、アミューズメント施設内においても、水着グラビアを披露している場面が見受けられるようになっている。

その昔は露出度の高い水着を人前で着ることや、肌を晒す行為自体に抵抗感を覚えるタレントも数多くいた。

上述のとおり水着姿は、最も多いグラビア制作の手段であり、メインアイテムであることは時代を通じて変わりはない。しかし水着姿から連想される性的刺激に読者層は次第に慣れてきてしまい、雑誌の売上もそれに歩調を合わせるように落ちていった。

それでもグラビアは依然として男性誌の売上を左右する重要なコンテンツであることに代わりは無い。そのためか、グラビアタレントの刷新だけでなく、水着以外での、様々な趣向を凝らしたグラビアが、多数生み出されることになる。

その顕著な例の一つが「下着・ランジェリー」姿で制作されるグラビアである。この着用される下着についても、シンプルなものから透けているもの、極小で隠されている部位の面積が小さいもの、水着に代わる「見せ下着」という、一見しただけではビキニと区別の付かないカラフルな下着を着用するものや、それさえも着崩して、より扇情的にしたグラビアも増えている。

他方で、「着エロ」と呼ばれる過激なグラビアがある。これは水着グラビアとヌードグラビアの中間に位置するもので、Tバック水着あるいは水着を着けずに手など体の一部や、小物などで女性の局所を際どく隠した上で大股開きなどの挑発的なポーズを取り、わざと男性の性的衝動をより刺激するような写真が用いるものである。

ラブドールブログ


こうしたことが可能になった1つの要因として、かつての写真フィルムによる製版からデジタル処理された製版へと、印刷技術が向上したことが挙げられる。容易に画像を修正できるようになったことからフィルムを没にしなくて済むため、制作費を安価に抑えることが可能になり、無理なポーズで女性の局所の一部が誤って写真に写ってしまうことなどを気にせずに撮影できるためである。
こうした技術の向上以降、この技術を使い、タレントのほくろや吹き出物、傷、虫刺され跡、肌などを、タレント側また出版側の要望で修正する場合も多く見られる。
印刷媒体と並行し、グラビアタレントの活動として重要なものにイメージビデオの制作がある。